光の世界

それを聞くと,ディアスは足早に城内へかけていった。



その場にひとり残されたレイは再び戦艦に目を向けた。



よく見ると城の周りには薄い膜のようなものがはってあり砲撃は阻まれていた。



それもいつまでもつか…レイはその場を離れようと短刀をしまおうとした。


その時――凄まじい殺気を感じその方向に目を向ける。



「やっと見つけた」



そこにいたのは―――ジェラスだった。



「隊長がサレスに総攻撃をかけてる。この国はもう終わりだな」



軽い口調でそういうジェラスに向かってレイは言った。



「何の用?あなたも早く任務にかかったら?」



すると,ジェラスはスタスタとレイに近づくと耳元に口を寄せて囁いた。



「俺の任務は…裏切り者のデリートだ」



キーンッ
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