光の世界
「ッ!!」
とっさに短刀を抜いてジェラスの剣を防いだがわずかに反応が遅れ,レイの腕から鮮血がたれる。
「さっすがぁ。今ので決めたつもりだったんだけどなぁ」
ヘラヘラ笑いながら再びジェラスが近づく。
「…ひとつ,提案がある」
「提案…?」
思いがけないジェラスの言葉にレイが反応する。
「ああ。ちゃんと組織に戻って今まで通りきっちり任務をこなすんなら…あんたを生かす。それが隊長の命令だ。
どうする?俺もあんまり可愛い子を殺すのは趣味じゃないんだが…」
この絶望的な状況の中,不思議とレイに恐怖や焦りは無かった。
今まで数々の修羅場をくぐり抜けてきたから?いや…
レイの中で答えはもうでていた。