光の世界
「いいのか…私はもう組織には戻らない。私を殺さないと今度はお前が…」
「逃げられた」
突然ジェラスが話し始めた。
「ギリギリまで追い詰めた結果逃げられた。逃げられたんじゃ仕方ねぇだろ?」
そう言ってニヤリと笑うとジェラスは闇の中に消えて行った。
助かったのか…
レイはよく状況がつかめなかったが,すぐに腕を止血し城の中へ向かってかけだした。
『隊長が国王の元へむかってる』
レイは走った。シーラを止め国王を救うため。
なぜこんなにこの国に執着するのかわからない。でも今は国王を救いたい,その気持ちだけだった。