光の世界
「隊長ッ!!」
大声でレイが名前を呼ぶ。
ゆっくりとシーラが振り向いた。ふたりの間でしばらく時が止まる。
「生きていたんですね」
シーラの第一声はあまりに残酷だった。
「でも,組織に戻ったというわけではなさそうですね」
スタスタとシーラが距離を詰める。
レイは死を覚悟した。やはりシーラと戦う事などできなかった。自分を救ってくれた恩人なのだから…
その時,レイの背後のドアが勢いよく開いた。