光の世界
初めに部屋に入ってきたのは茶色の長い髪をした女性だった。
「ディアスーッ。リリーナに目が覚めたって聞いたからみんなで見にきたよ」
リリーナとは対照的なまるで猫のようなぱっちりとした目。フワフワの髪も彼女の可愛らしさを際立てていた。
「ティファ。見せ物じゃないんだぞ」
ディアスにそう言われ,ティファと呼ばれたその女性は可愛らしくぷぅっと頬を膨らませた。
「そうだぞティファ。相手は国王陛下の恩人なんだ」
「そうですね。あまり見せ物のような言い方をしては彼女がかわいそうです」
ティファと同時に入ってきた男性二人が会話に混ざってきた。
背が一段と高く少し長い髪を束ねた男性がレイに微笑みかける。
「こんにちは。僕はクライブといいます。それで,僕と一緒に入ってきたもう一人の男性がロイで女性の方がティファといいます。
気分はどうですか?」
丁寧に自己紹介をした男性もといクライブはにっこりと微笑んだ。