光の世界


パーティーの発案者はリリーナ。


レイにもっともっとサレスに馴染んでもらいたいというリリーナの提案でレイに内緒で少し遅い歓迎パーティーを提案したのだ。



もちろんロイもこの事は知っている。



「料理はこれくらいでたりるでしょうか?」

「そこ,飾り少しずれてるぞ」



城中のほとんどの人間が一丸となって準備をしていた。



その様子をリリーナが満面の笑みで眺めていた。



「随分ご機嫌だな」



様子を見にきたディアスがリリーナに話しかける。



「当たり前じゃない。レイはもう立派な私たちの仲間よ。その事をちゃんとレイに伝えたいの」



リリーナは思っていた。レイはまだ自分が仲間として受け入れられていないのではないかと思っているかもしれない,と。



だから形にしてその事を伝えるためにパーティーを企画したのだ。



「レイ…喜んでくれるかしら」

「…きっと喜ぶさ」



準備が全て整った会場で,全員がレイの帰りを今か今かと待ち望んでいた。

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