光の世界

「どした?レイ」



ロイが顔を覗き込む。



「何でもないよ!!」



そういいながらレイは顔を上げた。そして持っていたグラスをかかげ言った。



「…かんぱい」



その声に全員がグラスをかかげた。



「「かんぱーいッ」」



――――――



それからはそれぞれ思い思いの時間を過ごした。


ひたすらお酒を飲むもの。料理を食べるもの。仲間との会話を楽しむもの…



そんな人達を見ながら,レイは昔の事を思い出していた。



サレスにきたばかりの頃。ダークネスで人殺しばかりしていた頃…



昔の記憶はどれも思い出して楽しいものではなかった。



けれど…



今からは…



もしかして今からだったらもっと違う生き方ができるかもしれない…



この場所で…みんなとなら…
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