光の世界
どうやってこの世界にきたのか、そしてここでどうやって生きていけばいいのか…
そう思っていたレイにとって、たとえ殺しでも、それがこの世界での自分の存在価値を感じる事ができる唯一の事なのだ。
「国王か…」
渡されたリストを見ながらレイが呟く。
レイ達ナンバーズが標的とするのは国王や国家の要人などばかり。民が幸せに暮らせない国など不要、民衆の幸せのための殺しだと教わった。
「明日、様子見にでも行ってみるか」
そう言うとバサッととリストを机の上に置き眠りについた。
――国名サレス。標的、国王ジルバ。
この国での出会いが、レイを大きく変えていく事になる…