光の世界
「エナさんって…消えちゃったってほんとなの?」
そう真剣に聞くレイにティファも改まった態度で答えた。
「消えちゃったっていうか…正確にはいなくなっちゃったの。朝部屋にいったらもうそこはもぬけの殻って感じだったらしいわ。
だから,もしかしたらディアスは今でもエナの事…」
そう言いながら,ティファは新しく注文したお酒を一口飲んだ。
レイも自分の目の前にあるグラスを手にとると,ぐいっと中身を飲み干した。
そんなレイの様子を横で見ていたティファがふいにレイに聞いた。
「レイって、ディアスの事好きでしょ?」
「ッ!!」
突然そんな事を言われ,レイは驚きを隠せない。
明らかに動揺しているレイを見て,ティファがぷっとふきだした。