光の世界
その場の空気に耐えかねてレイは中庭にでた。
そこは初めてディアスと会話したあの中庭。
あの時と同じように綺麗に手入れされた中庭を見ていると,なぜだかレイの心は落ち着いた。
「はぁ…」
大きくため息をついたが,レイの心は虚しさでいっぱいで,気づけば涙が溢れていた。
「あ…れ…」
今までどんなにつらい事があっても絶対に泣かなかった。
初めてセルガイアにきた日。あの日な涙は枯れた,ずっとそう思ってきた。
しかし,今はあふれる涙を止める事ができない。
その時。
「そこでなにしてる」