光の世界
出会い
ガヤガヤ…
ちょうど昼時だからか、広場は人で溢れかえっていた。
ここは軍事大国サレス。セルガイアいちの軍事国家である。
「随分にぎやかだな」
あまりの賑わいに、レイは驚いていた。
今までレイが行った仕事でターゲットにしていた国は、民衆は荒れ果て、治安も最悪な状態になった国ばかりだった。
なぜこんな豊かな国の王を殺さなければならないのか。小さな疑問はうかんだが、レイにとって組織の命令は絶対だ。
「…今夜決行だ」
そう決めたレイは大勢の人の中に消えていった…