光の世界
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『エナさん…あなたにいいことを教えてあげましょう。
今日サレスは襲撃にあいます。それを彼女のせいにすればいい。そうすれば彼女は反逆罪で投獄されます。
だからあなたには,サレスの警備の情報を教えてほしいのです…』
エナはあの日の女の言葉を思い出していた。
ディアスはすべて知っていた…
「う…あああああッ」
エナはその場に泣き崩れた。
おとしめるはずが,逆に自分が大切な物を失ってしまったのだ。
泣き崩れるエナに気づいたリリーナがとっさにエナに近づいた。
理由はわからなかったがとにかく場所を替えようとエナを抱き起こす。
部屋を出るときディアスの姿を見つけたが,エナがこうなった理由を考えるとこのままそっと出るのが賢明だと考え,エナとリリーナは部屋を後にしたのだった。