光の世界
ドォーン…
バンバンッ!!
たくさんの銃声や爆音。ダークネスの本部は一瞬にして戦場と化した。
たくさんの人間が床に倒れ,あるものは助けを求め,あるものはまるで眠っているように動かない。
そんなたくさんの人間を見ながらディアスは本部の奥へと足を進める。
レイを救うため…
「ディアス様。レイ様は独房に監禁されているようです場所は…」
そう,ディアスに近づいてきた兵が告げようとした瞬間,
バタリ…
その兵の体がゆっくりと地面に倒れ込んだ。
とっさにディアスが剣を構えると,廊下に立ち上っていた土煙が少しずつはれていきひとりの人物が現れた。
「場所は…この先ですよ」
ゆっくり奥を指差しながら微笑んだ人物…
シーラが剣を構えそこに立っていた。
シーラが構えた剣からは真っ赤な鮮血がしたたり落ちていた。
それは紛れもなく先ほどまでディアスに近況を報告していた兵のものだった。
「こんにちは」
シーラの声が響きわたった。