夏と風鈴
「煙草吸ってイイ?」
「あ、ああ。本当は禁煙だけど。泉さんなら良いですよ」
「じゃあ…外で吸うよ。てか、帰る。
…ありがとうね」
アタシは部屋から出た
玄関らしい方向に向う
あ、あれ? 玄関ってドコ?
アタシが迷ってると 後ろから クククッと笑う声がした
「泉さんって面白い人だね」
「・・・。」
「何か飲んだら?」
冷蔵庫から出したのは あまり見かけないメーカーのミネラルウォーターだった
「高そう」
おもわず出た言葉にまた彼は クスッと笑った