夏と風鈴


シャワーを浴びた後 ウオッカを少し口に含み バイトに行く準備を始めた


空きっ腹にウオッカは 少しキツかった

バイトを休もうと思ったが 頭の中を虎次郎の顔がチラついたので行く事にした






居酒屋に着くと店長が いい加減にしろよといった顔して アタシを見ながら“大丈夫か?”と言った

アタシは何も言わずにコクッと頷いた



それから何時間しても虎次郎は来なかった


誰かに聞くのも なんだか変な気がした




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