夏と風鈴
夜中の2時が過ぎ バイトが終った
虎次郎ん家のお風呂に入らせてもらおうと 虎次郎の家に向かった
コンビニで ウィスキーの瓶と虎次郎にビールを買って行く事にした
虎次郎のマンションは 本当にすごい所にあると マジマジと感心した
周りは高級住宅地で なんだかアタシは来ては行けない気がした
なんで こんな家賃も高そうな所にいるのに 居酒屋のバイトしてるんだろ
少し疑問に思ったが そんなに深くは考えなかった
マンションに着くと 入口のロビーには 前、来た時には気が付かないセキュリティ(?)があった
インターホン(?)に部屋番号を入力して 鍵を開けてもらう あれ なのだ
アタシは 虎次郎の部屋番号まで覚えておらず 時間も時間なので 帰る事にした
帰り道は まだほんのり薄暗く
名前の知らない鳥が鳴いていたり 新聞配達員の漕ぐ自転車の音が妙に大きかったりした
夜の間中 我慢していた蝉達も 今か今かと鳴く時間を待っているようだった