夏と風鈴


虎次郎は次から次へと 一気に吐き出した


アタシは 何も言えなかった



そんなアタシを見兼ねたのか 虎次郎は携帯の番号を書いた紙を アタシの手に握らせた




「急なのは分かってる 返事は急がない」

虎次郎は 呆然とするアタシの前に座り込んだ



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