夏と風鈴
なんでアタシなんだろ
付き合うってどういう事?
余命1年って 何?
なんで?
なんで?
なんで?
疑問の波が押し寄せた
頭がクラクラした
嗚咽がして 持っていた煙草に火を点けた
冷静になりたかった
「居酒屋で優希の目を見た時に思ったんだ 笑顔の素敵な人だな って だけど優希の目は笑ってないんだ
僕は 優希の側に居なきゃいけない気がしたんだ」
クスッ
「アンタにアタシの何が分かるの?」
アタシは突き放した
そんな甘いもんじゃないんだ
深く煙草を吹き ため息をついた
「どう考えたって アタシとアンタじゃ おかしい」