執行猶予3年
おつきに支えられ壇上に。
もういいじゃん。
登れねえならスピーチとか?
マジ勘弁。
こういうさ、
長ったらしいあいさつ文が嫌いなんだよね。
何を話したか思い出にない。
なぜなら、
寝た振りかましたら、
本当に寝たから。
そのあときたねえかっこした部長が何か話してたけれど、
これも思い出にも残らなかった。
何処そこの施設が赤字だとか?
忘年会で言う話しか?
ねぎらう会じゃねえのか?全然ねぎらってねえけど。
そして、
知らん怪しい爺が壇上に上がった。
「新しく院長に就任させていただく、
皆田です。」
あぁ、
本当に吉川先生は、
辞めちゃうんだ。
そう夢現に思った。
その後は、
怒涛のに次回三次会。
明日早番だと喚くヘルパーを連れて、
居酒屋に。
「空気読めないわね。
ビールを飲みなさい。」
空気読めねえのはお前だ。
なぜかビールを進め続ける師長。
化け物だ。
何でこんなに元気なんだ。
もう明け方。
俺と洋ちゃんはもうビールで腹いっぱい。
酔っぱらう暇もあったもんじゃない。
そして、
忘年会は、
みんながダウンし、
師長の一人勝ちで強制終了を迎えた。