執行猶予3年


その頃病院は、
今までにないくらいの人手不足状態。

今まで常勤だった、
秋田さんがバイトになった。

その時、
秋田さんと師長のやり取りは、
話し合いと言うより、
喧嘩。

ナース室で、
半端じゃない攻防戦を繰り返していた。


そして、
俺は中に入れず、
しばらく外にいた。
そしてなにを言いあったのか、
秋田さんは消え、
中に残った師長の目には、
悔し涙が見えた。

常勤は、
師長と、
椛田さん、碧さん、俺。

人間関係がとぐろを巻いて、
動き出す。

やはりどこで見ても、
人間と言う生物は、
面の皮一枚。

その下は、
何を孕んでいるかわ分からない。


其れは俺も同じこと。


この頃、
新入社員が入ってきた。

系列病院からの編入社員で、
本田さん。

後、
期待の新人。
まあ、
28歳。
同じ20代だけど、
俺からしたら婆だけど。

奴は、
最初俺を男だと思ってたらしい。

そして、
椛田さんに怒られて泣いてたけど、
いつの間にか、
病院になじんでいた。

だけどね。

どっからか、
部長に嫌われた。

民家さん。

まあ、
1週間後には、
民家って、
呼び捨てしてたけど。



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