執行猶予3年
そんなとき。
ある事件が起きました。
鶴が7月の末から、
実家に帰ってしまいました。
これは少しの間。
俺は気にもしなかった。
その後また2週間実家へ帰って行った。
その2週間の間に、
俺たちはやってしまった。
俺と洋ちゃんは、
鶴が帰ってる間に、
たまには2人で飲むべよと、
飲んでいた。
「そう言えば、
2人で飲むの初めてじゃねえ?」
「ホントだな。
いつも鶴が居たのにな。」
「最近上手く行ってない見てえだけど。」
「ん~。
まあ~。」
居酒屋でそんな話をしていた。
何の話の流れか知らんが、
地元の看護学校の話題になった。
「そろそろ、
祭りの時期だな。」
家の学校は、
結構仲がよくて、
全学年で出席者を募って、
祭りの踊りに参加していた。
2学年下に、
後輩が居て、
俺たちがよく知る後輩だった。
俺が学生時代独り暮らしをしてるとき、
泣いてる友達を慰めてる子。
その子が、
愛梨と言う後輩だった。
俺が園子たちにどうしたのと声をかけて、
拾ってきてしまったのが、
俺と愛梨ちゃんの面識の始まりで。
何故か愛梨ちゃんの彼氏は家に単独で、
よく泊っていた。
そして、
俺んちのカギがよく、
愛梨ちゃんから帰ってきていた。
なんとも不思議な関係だった。
「愛梨ちゃんに、
いつ祭りか聞いてみるべ。」
どうでもいい理由で電話したけど、
其れが波乱の始まりだった。