執行猶予3年



俺にとってはあり得ない。
たとえ彼氏であっても、
いやいやいや。
誰だって、
携帯って日記みたいなもんやろ?

親しき仲にも礼儀ってもんがあるやろ!!


とんだ変化球だった。


まさかのところだった。


俺は、
鶴を知らなかったのか?
俺は、
その時とんでもなく、
落胆したと言うか、
びっくりしたと言うか、
すまん。
今だから言うけど、
軽蔑した。


唯それだけのこと。
価値観の違いやろうか。
そんなもんなんだろうか?

俺はわからへん。
その感覚。



「どうなの?」

「そうだよ…。
逢ったよ。
アツミちゃん混ぜて、
俺と洋ちゃんと、
愛梨ちゃんで飲んだ。」

「なんで?」

「まあ、
俺の悪乗りもあった。
言い訳すれば、
洋ちゃんは何にもしてないよ。」


「でもうちに泊まったんでしょ?」


あの馬鹿たれ。
何処までメールで突っ込んだ話しとんねん!
くそ。


「でも何もしとらんで。」

「泊ったのが許せない。」


鶴の言い分も最もや。
自分の城に、
女が泊った。
しかも、
自分の彼氏と二人きりで。

だけど、
俺は引けなかった。
何かが変わったこの瞬間から。

自分の浅はかさが引き金となったか。




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