執行猶予3年
俺は昨日、
民家から聞いた話を師長に話した。

師長はブチ切れた。

取り合えず、
山田の処へ行った。


「あなた家の職員に何してるの?
何したか分かってるの?」

山田は、
ベッドに横になったまま、
それを聞き流していた。

なんてふてぶてしい態度。


「あんた。
警察に行く覚悟をしなさい。」


其れを言って、
一階を後にした。


「松永君!
民家を呼びなさい。」

「もう呼びました。」

「いいわ。
電話しなさい。」


俺は民家に電話した。


「民家さん。
辛い思いさせてごめんない。
でもね、
あたしは許せない。
警察に行きなさい。」

師長の口から飛んだことが出た。
俺が言えなかったこと。
これが外なら言えるが、
此処は病棟。
責任がある。


「私が責任持つわ。
行きなさい。」


「師長代わって。
もしもし。」

『まっつん…。』

「お前はどうしたいんだ?
俺は少しだけど、
状況を知ってるし、
一緒に行ってやるぞ。」

『でも…、』


「お前、師長が、
全責任を持つって言ってるぞ。
お前の好きにすればいい。
泣き寝入りしても責めない。
でもな、
許すな。」

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