執行猶予3年


「ホントマジで怖いって。」

「大丈夫だって。」

ちょっと親とけんかして、
モヤモヤしてた。
そんな時に、
クラスで、
あんまり仲良くなかった子が居たんだけども、
その子に、
遊びに誘われた。

其れが始まりだった。
根暗で、
独特だった俺は、
友達がいなかった。
ハブにされてた部類だった。

これは後から思えば、
虐めだった。

その子を、
仮にアヤカとしておこう。
彼女は別に可愛くないが、
ナンパされたらしい。
その相手が、
暴走族と言うのだ。
いつの時代だ?

まあ、
田舎にはまだ走り屋が居たけど。


家の親は寝るのが早いので、
寝た隙に、
家を抜けて、
待ち合わせの場所に行った。
アヤカは怖いから付いてきてと言うのだ。

俺は初めて、
親の知らないところで、
行動した。

行ってみると、
広場に、
バイクと20人くらいのお兄ちゃんが居た。
めっちゃこわ…。

周りを見渡しても、
アヤカの姿はない…。

別に、
特攻服は着ていなかったが、
金や赤い頭は、
田舎じゃ異色。

怖くてたまらなかった。



「お前、何してんだよ!
誰お前!?」


ひぃいいいい!!
後ろから声掛けられた!
アヤカにはだまされたって分かって、
今から帰るところです!!

でも怖くて、
声が出なかった。


やばい…。

殺される・・・!!!!!






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