執行猶予3年


「豚~~!!
此処は養豚場じゃねえぞコラ?
何か言えよ。」

すいませんすいません!!
太っててすいません!!
XLサイズですみません泣

この頃の僕は、
今よりずっと太ってた。
イケてない組の人間。


「何してんだよ?」

「豚が迷い込んでんだよ。」

わらわら、
おっかない兄ちゃん達が、
寄ってきた。

怖い。
俺はもう半べそどころじゃなかった…。


しゃがんでる所取り囲まれて、
もうベソかいてた。




「豚ちゃん!
どうした?
おら重くて起てねえのか?」


そうしてたら、
言った男が、吹っ飛んだ。


「お前は豚ちゃんのおかげで、
それだけ育ったんだろ!」

「何すんだよ!
てめえ。辰治!!」

それが辰治との出会いだった。



「八巻~!!
お前の連れか?」

「嫌知らんけど。」


目の前には、
オールバックのお兄ちゃん。


「なんで居んのか知らんけど、
八巻がおいでって。」

向こうで、
八巻って言う奴が手招きしてた。
取巻きから見て、
偉い人っぽい。
怖いぞ。
これはめっちゃ怖い。


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