執行猶予3年
「薬だよ!!」
「は?」
訳分からん俺に、
辰治がフォローに入った。
「一愛はやんねえもんな?」
「だから何が!?」
「薬。
ドラッグだよ。」
「ひっ?
ばか!やんねえよ!
馬鹿にすんな!」
「ならいいんだよ。」
俺にはびっくりだよ。
縁のないことだ。
まったく心外だ!
「怒んなよ。
八巻は心配していったんだ。」
「だとしても俺は心外だ。」
「にしても、
最近多くねえか?」
「売ってるやつがいるんだろ。」
渋い顔して、
辰治も八巻も立ってた。
それが、
何を意味してたかは、
よくわからなかった。
ただ、
そのころから、
周りでドラッグが流行ってたのは、
知ってた。
でもこんなに近くにあるなんて思わなかった。
実は、
本当の問題は、
もっと近くにあった。