執行猶予3年

マジでやばい…。
体重が75キロに達した。

大台も、
もうすぐ…。


はぁ。
周りのみんなは、
細くて、
かわいくて。
おしゃれで。

どれをとっても、
自分にはないものを持ってる。


八巻の周りには、
いつもかわいい小さな女の子がいた。



寒さの増した冬。
おいらは寒くない。

肉が寒さから守ってくれて、
得なのか得じゃないのか…。


「ひー。
さぶっ!!
一愛~!!
あっためて!!」

真冬でも体温の高いでぶは、
こういう時重宝される。
この日飛びついてきたのは、
八巻だった。


「一愛あったけえ…。」

「だろ。」

「なぁ。」

「なんだよ。」


「俺と付き合わねえ?」


「はっ??」


な ん だ っ て!!??



「付き合おう?」






人生初めての彼が出来たのは。
真冬の2月でした。


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