執行猶予3年
鶴が実家に帰った。
まあ、
俺は久々に、
一人を満喫。
俺は基本一人が好きだ。
というか、
一人に慣れてるから、
人と過ごすのは正直肩が凝ってた。
そんなとき、
ある本を読んだ。
ある人の言葉が載っていた。
”踊れよ、誰も見ていないかのように、
恋せよ、一度も傷ついたことのないように、
歌えよ、誰も聞いていないかのように、
働けよ、金が必要でないかのように、
生きよ、今日が最後の日であるがのように。”
Father Alfred D'souza
その時はへえ、
って思ったくらい。
そのあと思い出して、
その日その瞬間懸命に、
思いのままに、
生きよと、
そういう意味なのかと思ったけれど、
俺には違う意味にとれた。
だって、
おれ、
目に入るすべてが嫌いだった。
お前もお前もお前も、
鏡の中のお前も。
死んでくれ。
そんな感じ。
どうしてかは分からない。
こんなにめんどくさい。
自分が絡んだこと。
それの後遺症。
その時の俺の中の感情は、
一番近場の鶴にぶつけられた。
かわいそうなことしたと思う。
別に、
あの時鶴じゃなくてもよかったんじゃないかな。
どういう経緯で、
あんな電話したとか、
メールしたとか、
覚えてないけど、
鶴が家を出てから、
2ヶ月目の事。
俺はずいぶんひどいメールを送ってた。
平気で自分を棚に上げて。