執行猶予3年
「すいません!!!」
起こしに来た紺井さんに平謝り。
紺井さんはにこりと微笑んだ。
「いいのよ。
気持ち良さそうだったから、
私も起さなかったの。
でももう時間よ。」
時間って、
もう朝やん!!
俺、4時間も寝とって…。
「初めての夜勤で緊張したのよ。
今回だけだから、
いいんじゃない。」
ふふ…って笑って、
業務に戻った。
日勤者が来て、
寝ていたこと、
主任とに怒られるんじゃないかと、
ビビってたけれど、
怒られはしなかった。
紺井さんは、
またね。
それだけ言って帰った。
救いの女神にも見えたけれど、
絶望の孤独には勝てそうにない。
だって仕方ない。
俺、神様信じちゃいないもん。
否定してもいいくらい嫌いさ。
奴はだれも救っちゃくれない。
信仰してる人がいたらごめんね?
でも嫌いなんだよ。
まぁ、救ってもらう気もないけれどね。