執行猶予3年



「え?」

『煮るなり焼くなり好きにしていいさ。
携帯はへし折っといたから、
もう、連絡は行かないだろう?
もしいったら、
俺に言って、
ぶっ殺しとくわ。』

間間に、てめえ、
やかましいんじゃボケ!
とか叫び声聞こえてきた。

こわ。
安田さんにそう言われたら、
もう何も言えない。

「とりあえず、
もう2,3発、焼き入れといて下さい。
別の現場なら、
行きます。」

『悪かったな。
また連絡するからな。』

電話は切れた。
おっかねえ世界だな。
ここ。



「なんだ。
違う現場行くのか?」

「そう見たいや。」


少し困ったように、
おどけて見せる原。


それから、
1週間もしないうちに、
彼氏が出来た。



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