執行猶予3年



「何しやがんだ!!
おら!離せや!!」

「暴れるなよ。」

後部座席に座ってた一人が、
肩と腕を掴んで、
上に乗ってきた。
体重がかかり、
気を抜いたら押し倒されそう。

見渡せば周りは暗くて、
民家もない。

「ぶっ殺すぞてめえ!
おとなしくしろよ!」

「こっちのセリフじゃボケが!」

血からも強いし、
身長もでかい俺。
暴れるもんだから、
男も手を焼いた。

両肩をつかまれ、
勢いよくガラスに頭を叩きつけられた。

「いっ…てぇ…・・。」

「おいおい。
ガラス割れたらどうすんのよ。」

運転席に一人。
助手席に一人。
それでこいつ。

どっかに止まられて、
もう一人後部座席に来たら、
もう逃げられない。

といっても、
頭を打った痛みで、
蹲ったところ、
上から押さえつけられた。
万事休す。

最悪。

体重をかけられて、
男の手が、
いろんな所をまさぐる。
顔が首に埋まって、
首筋に舌の感触。
気色悪い。

作業着は脱いで、
上はTシャツに、
下はボンタンなもんだから、
手はすぐに服を突破して、
肌に触れてきた。


「いやだ。
離せよ。馬鹿。
このちんカス!!」

「うるせえよ。お前。
そろそろ殺すぞ?」

低い声。
色のない目。
おっかないにも程がある。

この時、
やっと現実味が帯びてきた。
犯される。

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