執行猶予3年
「俺、病院に就職する。」
「は?」
鶴の怪訝な顔。
そりゃそうだ。
そんな顔するのは当たり前だ。
俺もバツが悪い。
だってな。
看護師がいやで、
辞めたのに、
何で戻るの?
言いたい事はそんな処かな。
この3か月、
必死にバイトして働いたけど、
途中から、
自分に胸の張れない事ばかりして、
やましさが増した。
それなりに出会いもあったし、
生活も安定しだしたけれど、
いろいろありすぎて、
人が信じられなくなった時もあった。
と言うか信じられない。
でも、
今少し、
安心してるんです。
その仕事に戻ること。
もう生活の心配しなくていい。
もう、嘘吐かなくていい。
甘ったれた自分です。
でも、必死なんです。
何をしてても、
夢だけは諦められません。
それがすべてと思うから。
それに縋るしかない、
弱い自分です。
誰に呆れられても、
血迷ってるって言われても、
挫けるわけにゃいけません。
自分の先を、
諦めるわけにはいきません。
何やってんだろう。
毎日思ってます。
常に自己嫌悪に悩まされる。
もうそんな日常に疲れました。
そんな俺のブログを読んだ、
鶴は、
よく分かったって、
そう言ったのを、
今でも覚えてる。