執行猶予3年
そのあと、
僅かに師長から離れた、
洋ちゃんにきいた。

「なに?
お前、働くとか?」

「言ってねえ。言ってねえ!
見学だけのはずだよな!」

「俺も言ってねえ!
俺も見学だけだって言った…。」


そうなんですよ。
これでまんまと入職するはめになった、
洋ちゃん。

社員としてではなくて、
バイトと言う形で、
入ることになった。

まぁ、
師長は、
最初から最後まで、
何かしらやってくれる人物だ。

憎めないからくせが悪い。
悪気はないのだ。
さらりと、
とんでもない毒を吐くし、
言ってることの50%以上は解読できない。
やってることは突拍子もない。
俺ははじめ、
なんなんだって、
思ってた。
まぁ、この時も、
まだそう思ってた。


今じゃ、そんな所は、
面白くって好きだが。

時々ちょっと、
いや、よく、
止まれ!
本気でそう思う時がある。
其れはのちほど。







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