執行猶予3年



『松永?』

「なんだ?」

夜11時ころ。
洋ちゃんからTELL。
なんだ今から飲むのか?
明日日勤だから、
軽くだぞ。
俺の思考って、
こんなもの。


『鶴部がね。
ずっとゲロってるんだよね。』

「何だ孕んだか?」

俺らの会話って、
こんなもの。

『いや。
下痢もしてて、
やばいかな?』

「拾い食いしてないんだったら、
急性胃腸炎とかじゃねえ?」

『やばいよな?
止まんねえんだよ。
今から病院とか行っていいかな。』

「うちんとこ行くの?
今日の夜勤椛ちゃんだから、
電話しとくよ。」

『わりーな。』


拾い食いでもしたか。
取りま椛田さんに連絡しよう。

椛田さんに連絡すると、
二つ返事で、
はよおいでと。

俺もとりあえず自転車にまたがって、
病院に走った。
奴らの家は、
病院から10歩。
正面玄関まで1分の位置。
もう中に入ってんだろうと思ったが・・・。


「お腹痛ーい。
吐く。漏れる―。」


騒ぎ声。
小さい、
金髪と黒わかめが、
闇に動いてた。

近所迷惑。

俺は、
奴らの家の横に、
チャリを止めて、
近寄った。

「洋ちゃん!!
変な人がきた!」

「あ゛?
こら。踏みつぶすぞ。」

「松永!
来ると思ってたよ。」

「鶴。
大丈夫か?」

「大丈夫じゃなーい。
お腹痛ーい。
洩れる―。」

「「漏らせ!!」」

なんて奴らだ。
まあ。
心配だったわけですよ。
目にも入れても居たくない、
ハニーが、
苦しんでるわけですから。
ウンコぐらいどうってことないですよね。

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