I’m home
音の出所は街灯も届かない、
植え込みの林の方。
俺は植え込みに潜んで、
暗闇に目をこらした。
暗くてよく見えないけど、
芝生の上に蠢く影。
三人位立ってる人影があった。
よく目を凝らしてると、
次第に目が慣れ始め、
目の前に広がる光景に、
叫びそうになる口を塞いだ。
「ん…、ぐっ。」
何だこれ。
「おら!
腰振れよ。
慣れてんだろ?」
何してんだよ。
「気持ちいいか?
俺やべえ。」
レイプの現場を目撃してしまった。
もっとビビったのが、
犯されてんのが男だった…。
長髪で顔が隠れてるけど、
顎髭が見えた。
間違いようがない。
何だこれ!!