恋の行方
この日の晩

恭子が病室に泊まってくれた。

本当は帰らなければ

ならないのだが、

俺が少しオヤジにワガママを

言った。初めての事・・。

もちろん恭子は知らない。

恭子は事故について

話をし始めた。

「そうだったのか。

全然覚えていない。」

「私祐輔が死んで

しまうかと思った。」と

少し涙ぐむ恭子。

「ごめんな。けど俺初めて

自分の母さんに会った。

そして恭子のお父さんにも

会ったんだ。」と言った。

「うそ・・・。」と

信じられない顔をしていた。

「信じられないだろう。

俺言われたんだ。

恭子を守るのが

俺の役目。」と言って

恭子を見つめた。

本当に心から真剣に

恭子を守りたいと思った。
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