恋の行方
俺は恭子を抱きしめた。

「実はね。健二君と典子は

同じ大学を目指す。

祐輔は留学すると

みんな将来を決めている。

けど私は何も考えていないし、

何をしたらいいのか

分からないの。」と

初めて本音を聞けた。

「そうだったのか?

ごめんな気が付かずに。」

「いいの。私は私自身で

何かを探さないといけない

よね。」と言ってきた。

俺は素直に言った。

「一緒に留学しないか?

俺の傍にいて欲しいんだ。

お前の支えが欲しいけど?」と

イタズラぽっく言ったが

本気であった。

離れて暮らす事を俺は

考えられないんだ。
< 164 / 200 >

この作品をシェア

pagetop