恋の行方
「祐輔って、
何でも出来るんだ。」

「うん。
今までオヤジのワイシャツ、
俺がアイロンを
当てていたよ。」
私は驚いてしまった。

「言っただろう。
母親は産んですぐに亡くなって、
オヤジが俺を育ててくれた。
だから俺が出来ることは
全てやり始めた。」

祐輔は自慢げに話をした。
けど本当は凄いこと。

私は本当にお母さんに
頼りきりだった。

今になって後悔し始めた。

「祐輔の夢って何?」

「夢か?コックさんに
なりたいのは正直な所。
オヤジにいうなよ!!」と
釘を刺されてしまった。


< 35 / 200 >

この作品をシェア

pagetop