恋の行方
恭子がポツンと言った。

「祐輔って、
何でも出来るんだ。」

「うん。
今までオヤジのワイシャツ、
俺がアイロンを当てていたよ。」
と教えると驚いていた。

「言っただろう。
母親は産んですぐに亡くなって
オヤジが俺を育ててくれた。
だから俺が出来ることは
全てやり始めた。」と言った。

あまり健二にも、
話した事のなかった会話。

「祐輔の夢って何?」

「夢か?
コックさんになりたいのが
正直な所。
オヤジにいうなよ!!」と
釘をさしておいた。

本当は留学をして本場で
修行をしたいのが本音。


< 40 / 200 >

この作品をシェア

pagetop