恋の行方
オヤジと買い物を

済ませて帰って来たとき

恭子と叔母さんの声が

聞こえた。

「祐輔は私の事

好きじゃないよ。

仕方なくいると思う。

兄妹になる人間だから。」と

聞こえてきた。

俺は恭子を仕方なく

いる人間なんて見たことは

あった。

それはあの時まで。

あの雷の一件から俺は

恭子に対する気持ちは

変わったのに・・・。

俺が恭子を好きじゃない。

それは違う。

本当は好きなんだよと

言いたい。

けど俺には勇気がなかった。
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