NO TITLE
悠は
「本当か?」
と、聞いてきただけだった。
しかも、ベッドを貸してくれた。
悠って優しい、しかもイケメン。
絶対、人が寄ってこないはずがない。
なんで友達、いないんだろう…
一緒にいてなんとなく訳が解った気がする。
悠の周りにある、目に見えない壁。
その壁は、薄い割になかなか破れない。
割れないのは、悠自身が創りだしているからだと想う。
自分のデリケートな部分を、隠して、守っているような。
多分あれは、他人じゃ割れない。
きっかけを与えても、最終的には悠自身にしか割ることはできないと想う。
悠が割りたいと想うのが一番だと想うけどね。