NO TITLE



家のドアに挟まっている白い紙を見つけた。



「…なんだろう」



なにも書いていない真っ白なはがきサイズの紙。




ふと頭をかすめるあいつの顔。




まさかね、たまたま紙が飛んできて挟まっただけかもしれないしね。




なにも書いてないし。




それに両親の落とし物かもしれない。




きっとそう。




全部そっちに考えるのは良くない。




やめよう…
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