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「……夢?ここは…」


「あたしの部屋だよ。起きた?」



気づいていたら私は麻那のベッドで寝ていた。


「もう、大変だったんだから。学校でいきなり倒れるし、顔面蒼白だし、しまいにゃうなされてるし。」


「ありがとう…ごめんね…」


「綺羅が謝ること無いよ。あたしね?綺羅が寝てる間にちょっと調べたの。」


「アイツ等の…事?」


「それもだけど、メインは中村。聞きたい?」



少し考える。



どうせろくでもないような内容だと想う。



聞きたくない。



「止めといて良いかな…」


「わかった。聞きたくなったら、そのうち聞いて?」




麻那、ありがとう。



こんな私のために。
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