NO TITLE


「麻那―、今日、電話していい?」


「ん?良いよ?確認なんて珍しい。」



綺羅からの電話なんていつもだった。



だからいちいち確認なんてしてなかった。



あんなこと聞くなんて珍しい。


…なんかあった?



最近の綺羅はいつもにましてぬけてる。



感情が無くなったみたいに、何事にも無反応。



あたしが話しかけても上の空。



何かあった?って聞いても


「…別にないよ。」


の一点張り。



無いわけ無いじゃん!と心の中で抗議して見るも、今じゃ無理だなと想わされる。



そのうち、話してくれるのまってようとずっと想ってた。




そしたら今日。



今日なら話してくれるかもしれない。
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