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若干そわそわしながら電話を待つ。



時計は夜の九時をまわっていた。



なんだろう…胸騒ぎがする。



小学校からずっと親友。



小学校の頃はよく笑う綺羅だったのに、中学に入って笑わなくなった。



いじめは解ってたけど、あたしにはどうすることもできなかった。



傷ついた綺羅に、大丈夫、って気丈に励ますことしかできなかった。



あたしもいじめが怖かったのかな。




次何か綺羅にあったら絶対助けるって決めた。



…だから、何でも言ってよね。


身代わりになってでも助ける。
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