NO TITLE
今綺羅に言ったら、パニックになっちゃうかな。
あたしが終わらせる。
季節はもう冬。
中三のあたしたちは受験シーズン真っ只中。
もちろんあたしたち二人は同じ高校。
「あ!綺羅、あったよ!!あたしのも、綺羅のも。」
「…よかった!これで一安心だね。」
そうだね、とうなずく。
「じゃ今日はパフェでも食べに行きますか!」
「いいねぇ、行こうよ!」
今日は楽しもう。
あたしにはまだやることがある。
綺羅がもうこれ以上傷つかないように。