NO TITLE

中村を目撃した日からしばらくたって、それとなく毎日が続いている。



私たちの関係に変化もなく、変わったと言えば雑談が増えた程度だった。



他愛のない会話、メール。



今となっては、私の生活の一部になった。



相変わらずクラスメートとの会話はない。



でも私の隣にはいつも麻那か永浜悠がいた。




「綺羅、笑顔が増えたね。これも永浜クンのおかげ?」


「さぁ?でも中学より楽しいのは確か。」


「そうだね…。」


「麻那?私は大丈夫だからね?昔は昔なんだから。今が平和なら良いの。」


「あははッ!久しぶりに聞いた…綺羅の平和主義発言!」




麻那はいつも自分のことより、私のことを心配してくれた。



だから今の私が居るのは麻那のおかげ。



本当に感謝。
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