NO TITLE
「悪いんだけど、先、帰っててもらえる?」
「なにか、やらかしたの?」
「んー、進路?ちょっと調べもん」
奴が進路だなんて!
それより、良いこと思いついた。
「それなら私も一緒じゃダメ?」
これは浅木と麻那のチャンスだ!
「え…あいつら、二人で大丈夫かな…」
「大丈夫だよ。初対面ってワケじゃないんだし」
なんか直感的に今しかないって想った。
自己平和主義の私が、こんなにも他人に気を使っているなんて前例はない。
私、変わったな…
でもまぁ、二人が仲良くなれば丸く収まるってことで。
自分の為ってことにはかわりはない。