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悠は春を呼ぶ暖かい風。



心がぽかぽかする。



家に帰るとまた冬がやって来て。



何度も枕を濡らした。




悠と一緒にいるときは忘れられる。




「今度、綺羅の家行ってみないなーなんて…」



奴は私の家にも暖かい風を吹かせてくれる?



「何もなくて良かったらどうぞ」



心の中でどこか期待してる自分がいる。




家族と悠は関係無い。



期待しちゃだめ…
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