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それぞれの過去
心にやってきた春とは裏腹に、季節はどんどん冬になっていく。
「綺羅、鍋食いたくね?」
そんな悠の一言から始まった鍋パーティー計画。
「一人暮らしで言い出しっぺの悠の家でやるでしょ?」
そんな私の提案も虚しく
「そんなん、一番広い綺羅の家に決まってんじゃん!」
自信に満ちた麻那の提案が採用された。
さらにそれに追い打ちをかけるように
「前、来ても良いって言ってたじゃん?」
と悠が。
「俺も行ってみたい」
と浅木が。
「じゃ決定!」
と麻那が。
日にちはクリスマスイブ。
鍋クリスマスパーティーにするらしい。
そのときはちょうど家には誰もいないはず。
まぁ、いっか。